ハイドロキノン4%とは?
しみ・肝斑にアプローチする医療美白クリーム
内服/外用薬解説

「今あるしみをどうにかしたい…」
そんなお悩みに応えてくれるのが、ハイドロキノン4%。
メラニンの生成を抑えるだけでなく、すでにできてしまったしみや色素沈着にもアプローチできる、医療用美白成分として高い評価を受けています。
ハイドロキノンの特徴は?
ハイドロキノンは、「美白剤の王様」とも呼ばれる成分。
日本では医療機関でのみ使用できる4%の高濃度のハイドロキノンは、セルフケアでは得られないしみに対してもしっかりと働きかけてくれます。
ハイドロキノン作用メカニズム|メラニンを“作らせない”&“排出する”
メラニンの生成をストップ!
しみや肝斑のもとになる「メラニン」。そのメラニンを作り出す酵素チロシナーゼの働きを、ハイドロキノンがしっかりブロックします。
これにより、新しいしみの発生を防ぎ、予防効果も期待できます。
すでにあるメラニンを薄くする
すでにでに肌にできてしまったメラニン色素にも、ハイドロキノンは直接アプローチ。徐々にメラニンを分解・排出することで、しみ・肝斑・色素沈着を少しずつ薄くしていきます。
ハイドロキノン4%の使い方
ハイドロキノンは夜1回のみの使用が基本です。
洗顔後、化粧水や美容液で肌を整えたあと、気になる部分にだけやさしく塗布しましょう。
※塗りすぎず、薄く均一に広げるのがポイントです。
乾燥しやすい方は、上から保湿クリームなどで肌を保護してあげると、刺激を感じにくくなります。
翌朝は必ず日焼け止めを使用してください。紫外線による皮膚刺激リスクがあるため、UV対策は必須です。
ハイドロキノン4%の使い方
- ハイドロキノンは効果が高い分、刺激が出る場合もあります。
- シミの部分のみに使用するようにしましょう。
- 人によっては赤み・かゆみが出ることもあります。最初にパッチテストをおこない、アレルギーがないか確認することをお勧めします。
- 長期間連続で使用する場合は、医師に相談のうえ、定期的な休薬期間を設けるのがよいです。
- まれに「白斑(はくはん)」と呼ばれる色抜けが起きることもあるため、肌の変化には注意しましょう。
- 保管は冷暗所にて保管しましょう。
ハイドロキノン4%はこんな人におすすめ!
ハイドロキノン4%は、
「今ある濃いしみをなんとかしたい」
「肝斑や色素沈着を薄くしたい」
「ピンポイントでしみをケアしたい」
「美白スキンケアでは物足りなかった」
――そんなお悩みをお持ちの方にぴったりの医療美白クリームです。
ただし、その効果の高さゆえに肌への刺激が出ることもあるため、正しい使い方やUV対策をしっかりと行うことが、安全かつ効果的なケアのポイントになります。
しみや肝斑に本気で向き合いたい方に、ぜひ選んでいただきたい選択肢です。
他成分との組み合わせでより効果的に
ハイドロキノンは、単独でもしみにしっかり働きかけてくれますが、内服薬や他のスキンケア成分と組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
シナール(ビタミンC製剤)と併用して
シナールに含まれるビタミンCは、メラニンの還元作用やコラーゲン生成促進作用があるため、ハイドロキノンの美白効果を内側からサポート。
しみ・肝斑・色素沈着の“予防と改善”を同時に行えるバランスのよい組み合わせです。
トラネキサム酸と併用して
トラネキサム酸は、肝斑や炎症性の色素沈着の原因となる**「炎症」そのものを抑える成分。
ハイドロキノンとトラネキサム酸は、異なるメカニズムでメラニンの生成を抑制します。併用することで、シミや肝斑の予防や改善に対して、より効果的に働きかけます。
グルタチオンとの併用で抗酸化力アップ
グルタチオンは、体内で働く強力な抗酸化&解毒成分。
肌の内側から酸化ストレスを軽減し、ハイドロキノンによる肌の再生サイクルをサポートします。
透明感や肌の明るさを底上げしたい方におすすめの組み合わせです。
The C Bright Shot・Shiny C SerumなどのビタミンC化粧水と併用して
外用ビタミンCは、メラニンの生成を抑えながら、毛穴やハリ、トーンアップにもアプローチしてくれます。
ハイドロキノンで集中ケアしながら、ビタミンCスキンケアで全体の明るさや質感を整えることで、
「部分ケア+全体ケア」のバランスがとれた美白ケアが実現できます。
このように、ハイドロキノン4%は他の成分と組み合わせることで、より安全に、よりしっかりと肌の悩みにアプローチできる頼もしい存在です。
しみ・肝斑・色素沈着の根本からの改善を目指したい方は、スキンケア、外用薬の両面からの“ダブルケア”を取り入れてみてくださいね。
皮膚科:メディカルスキンケア【シミ・肝斑】
皮膚科:メディカルスキンケア【毛穴・ニキビ】
皮膚科:メディカルスキンケア【美肌】
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