トラネキサム酸とは?
シミ・そばかす・肝斑に働きかける内服薬【やさしく解説】
内服/外用薬解説

肝斑の定番治療薬として、美容皮膚科でもおなじみの成分です。
トラネキサム酸は、しみ・そばかす・肝斑などの色素トラブルに対して、内側からケアできる医療用の内服薬です。
特に、30代以降に増えやすい「肝斑(かんぱん)」と呼ばれる左右対称に広がるしみに対して高い効果が認められており、美容皮膚科でも広く処方されています。また、トラネキサム酸には抗炎症作用があり、赤み・かぶれ・色素沈着の予防にも役立ちます。
敏感肌やストレスによる肌荒れが気になる方にも、サポート成分としておすすめです。
トレネキサム酸って、どんな成分が入ってるの?
トラネキサム酸はで、炎症を引き起こす酵素「プラスミン」の働きを抑える作用を持っています。
これにより、シミの元となるメラニンの発生を根本からブロックし、色素沈着の予防・改善に効果を発揮します。
トラネキサム酸の効果・効能
こんなお悩みにおすすめです。
- 肝斑(両頬に左右対称に出るしみ)が気になる
- 紫外線やによるシミ・そばかすが増えてきた
- 肌のくすみや色むらを内側から整えたい
- 美白やトーンアップをサポートしたい
- 炎症やニキビ跡による色素沈着の予防・改善をしたい
トラネキサム酸が選ばれる理由
トラネキサム酸は、メラニン生成の「きっかけ」を防ぐ成分として注目されています。
紫外線やストレスによって引き起こされる肌の炎症反応を鎮め、色素沈着を予防。
敏感肌の方でも使いやすい成分で、肌の赤みや炎症、ニキビ後の色残りにも働きかけてくれます。
美容医療でもトラネキサム酸が人気な理由
- 肝斑・しみ・くすみの定番内服薬として広く処方
- シナール(ビタミンC)などと一緒に使うことで、より効果的に
- 外用薬やスキンケアと組み合わせて「内外ケア」としての活用が主流
飲んで気をつけること(副作用・注意点)
トラネキサム酸は比較的安全な内服薬とされていますが、まれに以下のような症状が出ることがあります。
- 胃の不快感、吐き気、食欲不振
- 下痢や腹痛
- アレルギー反応(発疹・かゆみなど)
※また、血栓症の既往がある方、ピル(経口避妊薬)を服用中の方は、トラネキサム酸との併用で血栓リスクが高まる可能性があるため、必ず医師にご相談ください。
トラネキサム酸の作用メカニズム|どうやってシミ・肝斑に効くの?
メラニンを作らせない、根本的なアプローチ
紫外線や摩擦などの刺激があると、肌の中で「プラスミン」という酵素が活性化されます。
このプラスミンが炎症物質(プロスタグランジンやサイトカイン)を増やし、メラノサイトを刺激して、メラニンが作られてしまうのです。
トラネキサム酸は、この「プラスミン」の働きをブロックすることで、メラニンの生成そのものを抑えてくれるのが最大の特徴です。
飲み方と続け方
- 通常は1日2回、1回250〜500mg(通常では1錠250mg)を服用
- 食後に飲む方が胃にやさしく続けやすいです。
- 効果を感じるには継続的な服用がおすすめ
- 肝斑ケアでは一般的に2~3か月の使用が目安です
- 長期使用する際は、医師の判断の元、服用期間を調整します。
トラネキサム酸はこんな方におすすめ
肌の奥からじわじわと増えていくシミや肝斑を、根本的にブロックしたい。
そんな願いを叶えてくれるのが、トラネキサム酸です。
抗炎症作用とメラニン抑制効果のWアプローチで、敏感肌にもやさしく、透明感のある肌を内側から育ててくれます。
美白ケアにもう一歩踏み込みたい方、肌の色ムラやくすみが気になる方にこそ、トラネキサム酸はぴったりの選択肢です。
皮膚科:メディカルスキンケア【シミ・肝斑】
皮膚科:メディカルスキンケア【毛穴・ニキビ】
皮膚科:メディカルスキンケア【シミ・肝斑】
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