五苓散(ごれいさん)とは?
むくみ・水太り・だるさにアプローチする漢方薬【やさしく解説】
内服/外用薬解説

余分な水分を排出し、むくみ・だるさ・頭重感を整える【漢方で水巡りケア】五苓散(ごれいさん)は、体内の「水分バランス」を整える代表的な漢方薬です。
雨の日や梅雨の時期に体が重だるくなる方、水分をたくさん摂っているのにむくみやすい方に処方されることが多く、医療現場でも根強い人気があります。
代謝を整えながら余分な水分を排出するはたらきがあり、美容やダイエットの観点からも、「むくみ対策」や「スッキリした体づくり」をサポートするアイテムとして注目されています。
五苓散(ごれいさん)の特徴とは?
とくに「水太り体質」の方には相性のよい処方です。
これは、脂肪が原因というよりも、体内に余分な水分が滞ってしまって起こるタイプの太り方で、夕方に脚がむくみやすい、体が重い、尿が少ない、雨の日に調子が悪いなどの特徴があります。
このような体質の方にとって、五苓散は日々の不調やボディラインの悩みに寄り添う、やさしい漢方ケアといえるでしょう。
五苓散の主な作用|水の巡りを整えてスッキリボディへ
体内にたまった余分な水分を排出
腎臓や膀胱の機能をサポートし、不要な水分を尿としてスムーズに排出します。
むくみ・水太り・冷えの改善
水分の滞りによる下半身のむくみ・顔のむくみ・だるさを緩和。水の巡りが整うことで、冷え症や疲れやすさのケアにも◎
胃腸の働きを整える
おなかの張り、胃もたれ、水っぽい下痢など、水分過多による消化機能の乱れも整えてくれます。
五苓散の働き|どうやって水分バランスを整える?
五苓散は、余分な水分を外へ排出しやすくすることで、体の水巡りを整えます。
体にこもった“水”を排泄し、循環を促進することで、むくみ・頭痛・めまい・胃のもたれなどの原因を根本からケアしていきます。
飲み方と注意点|効果的に使うには?
五苓散は、通常1日2〜3回に分けて、食前や食間に飲むのが基本です。体質を少しずつ整えていく漢方薬なので、できれば数週間から数ヶ月、無理のないペースで続けていくのがおすすめです。
ただし、漢方は体にやさしい反面、体質との相性も大切。飲み始めて違和感があったり、不調を感じたときは、遠慮せず医師や薬剤師に相談してくださいね。
副作用や注意点について|自己判断せず、医師に相談を
五苓散は比較的安全性の高い漢方薬ですが、人によっては体質に合わず、まれに腹痛・吐き気・下痢・アレルギー症状などが出ることもあります。
特に胃腸が弱い方や他の薬を服用している方は、必ず医師にご相談のうえ、服用を始めるのが安心です。
こんな症状に使われます
- むくみ(顔・脚・全身)
- 消化機能の改善
- 胃の重さやお腹の張り
- 頭痛・めまい・頭が重い感じ
- 二日酔いや飲みすぎ後の不調
- 下痢・水様便(冷えが原因のことも)
五苓散が向いているのは、こんなタイプの方
- 体が重だるく、むくみやすい
- 消化が悪い、
- トイレの回数が少なく、尿の色が濃い
- 天気が悪いと体調も崩れやすい
- 汗をかきにくく、冷えやすい
- 「水太り」が気になってきた方
ダイエットや体質改善を考えるなら、まずは専門医と話してみて
「むくみやだるさを何とかしたい」「体のめぐりを整えて、スッキリしたい」──そんな思いがあるなら、五苓散は心強い味方になるかもしれません。
でも、体質によって合う・合わないがあるのが漢方の特徴。だからこそ、自己判断で始めるのではなく、まずは医師に相談することがとても大切です。オンライン診療なら、自宅からでも気軽に専門医に相談できて便利です。
「私のむくみって水太りかも?」と思ったら、一度プロに聞いてみてくださいね。
内科:メディカルダイエット
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